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2020collection:「Virtual meat」制作小話


お久しぶりです。年末はいかがお過ごしでしょうか?


流行り病により、2020年は何度かイベント参加を見送る結果となりました。

業界としても厳しい状況が続いておりますが、前線で戦っている方には本当に頭が上がりません。一刻も早く収束することを祈るばかりです。




さて、今回はVtuberさんの二次創作物についてのお話です。


ここ数年でとんでもない盛り上がりをみせているVtuber(バーチャルユーチューバーの略)界隈。

若年層のファンから、私のように過去に某笑顔動画で実況者や配信者を追っていた大人たち、様々な年代の人間が一緒になって宴を盛り上げているように感じます。

モーションキャプチャー、3Dライブ、オンラインコミュニケーション...最先端の技術が詰め込まれたコンテンツなので、そういった面でも刺激をもらっています。


今回発表させていただいた「Virtual meat」。

肉を持たないバーチャルライバーが、「新衣装配信!」と告知して様々な衣装に身を包みファッションを楽しむ、その面白さに焦点をおいてイラスト本とグッズを制作しました。


以下でいくつか紹介していきます。




生鮮食品をイメージしたパッケージ。



その1「ラメ入り ピンバッジ」

某吸血鬼Vtuberをモチーフにして制作しています。前もって決まっているイメージカラーやモチーフがとてもシンプルな為、デザインと色の配置にかなり悩んだ記憶です。


 ・トレードマークを気持ち大きく配置し、

  ラメ塗料を使用

 ・黒塗料は使わず、土台に黒メッキにして

  高級感を出す


パッケージでもインパクトをもたせました。

生鮮食品イメージということで、アルミパックに乾燥剤を入れてます。

クリア台紙をつけることで一気に商品感が増しますね。

 



デザイン候補。左上のデザインをベースに、棺がありがちだった為、下の部分を血液が滴るような、炎で溶けているようなイメージに。






その2「タピオカキーホルダー」

某吸血鬼Vtuberが一時期好んで飲んでいたタピオカドリンクをグッズにしました。

自分は「普段づかいできるグッズを作ること」をスタンスとしているので、このようなタイプのグッズは珍しいかもしれません。

表面にシールを貼ったり、クリアカップに入れるなどして完成度を高めています。

クリアカップのステッカーは、海外のディップソースからアイデアをもらいました。

 




「葛」マークのシールを貼り付け。ユポ紙にPET加工しているので、丈夫で濡れても大丈夫。
ボツラフ。イラスト本内で描いたオリジナルのダイナー衣装と猫耳。誰?となりやめました。
















その3「蓄光缶バッジ」

スタイリッシュで普段使いできるタイプの缶バッジを作りました。

パッケージにハトメをつけたので、そのままキーホルダーとしてもオシャレに使えます。

(全部手で打ったのですが、手の骨砕けるかと思いました。2度とやらない)


ポイントはやはりロゴでしょうか。

Allexceedと結びつけ、にじARKのイラストを描いた時に作ったロゴを流用しました。

3本の剣・雪山・チュの誓い(Kiss = xxx)がロゴ内に表現されてます。






イラスト本のこと

イラスト本については、最後に解説ページを設けているので詳しくはそちらをご覧いただきたければと思いますが、ここではそこに書ききれなかった技術的な部分や裏話を綴りたいと思います。



・加工

今回は初めてのオフセット印刷だったので、オフセットでしかできない加工を施しました。

「肉」をデザインのテーマに置いていたので、肉を包むパッケージをイメージして表面には厚めのPETフィルム加工を。表紙裏にはシルバーの特色インクをベタ塗りして、アルミパッケージを表現しました。

手触りがつるっとしていて、思ったような仕上がりになったと思います。

銀インク部分に、VOIDテープによる開封痕をつけたのがポイントです。








・表紙のイラスト


ネオンカラーのネイルがアクセント。吸血鬼の薄くて白い皮膚をもっとうまく表現したい。

オーロラ生地とパイピングでスポーティーな印象に。RAPIDITYは「神速」の意。


クロノワールを意識した歯車の靴底。靴の生地は伸縮性があります。ちらりと覗く靴下の蛇がポイント。





・仕様上見にくかった部分

とある見開きイラストのど真ん中に隠し要素を配置したのですが、予想以上に見えにくくなっていて気が付いた人少なかったのでは....と思ったので、そこだけ公開します。

(お手元にない方には何のことやらわからないと思いますので、スルーしていただいて結構です。)



無理やりページを開けば見れるけど、折り目をつけたくない...もう1冊買えばよかった...とおっしゃっていた方がいたので...本当に申し訳ない...!笑

個人的気に入ってるポイントでもあるので、いつか全体公開したいなと考えています。

古い絵を見ても、私の精神が保たれているのであればですが...






・おまけ

今回、イラスト本に尊敬する作家様3名をお招きするにあたり、ページの装飾用に簡単なネームロゴを作成しました。本当に簡単なものなのですが、イラストの雰囲気を損なわないようにしつつ、とても楽しく作れたのでここに載せておきます。




それでは、また来年!


【頒布物のご感想】

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdHxflpnTkzGigF_O5o7MMtROL_LnTWwy5EntcpDqhXBwmhyA/viewform


【通販】

https://udukyo55.booth.pm/


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