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2019collection:「なつやすみ」漫画裏話(後編)

こんにちは。卯月きょーです。


漫画の裏話、後編です。


・内容のネタバレを含みます。

・独自の解釈を大事にされたい方にはおすすめできません。

・思い返しながら書きなぐったので、文章がめちゃめちゃ。


以上、よろしい方は是非、本を片手にどうぞ。













8月29日「なつまつり」



綿菓子を頬張る零くんに忍び寄る犯人

この後、犯人がどうなったかは読んでいただいた方のご想像にお任せ致します。

鉄板ですが、描きたかったエピソードの1つでした。

この時赤井がつけていたお面は、子供に大人気の特撮ヒーローです。

零くんが欲しがっていたので、かき氷と一緒に買ってきてあげた様子。


ちなみに表紙の零くんが、同じヒーローのフィギュアをズボンのポケットに入れてます。





赤井秀一、腕の見せ所

色々な屋台を楽しむ2人。中でも射的は赤井の独壇場ですね。

浴衣の下から現れた鍛えられた腕と、銃(おもちゃ)を持った時の常人離れした雰囲気に

店のオヤジを含めた周りの人達が騒つくのが想像できます...。

射的で手に入れた景品の中に、絶妙な表情をしたクマのぬいぐるみがいますが、

一貫してこの零くんは、赤井のことをクマっぽいなと思っている節があるようで

(初対面でクマと間違えたり、「ぷーる」の回で赤井の腕にされた落書きの中にも、実は赤井クマが描かれていました)

このぬいぐるみはちょっと気に入ったみたいです。






8月30日「はなび」





花火をした時の、ツンとした火薬の匂い。

夏を感じて私は結構好きなのですが、ある現場に立つ方が「辛いことを思い出すから嫌だ」と言っていました。

不思議なことに、生き物は嫌だったことほどしっかりと覚えているもので

それを塗り替えてくれるような存在が、赤井の前に現れるのだとしたら...と想像して止みません。





赤井が零したやさしさ

さて、ここからが本題です。私が綴っておきたかった結末部分についてになります。


はじめに零くんが泣いていた理由が、ラジオ体操に寝坊して、ラジオ体操カードのスタンプを全て埋めることができなかったからだ、とわかりました。

そこで赤井は、カードの空白に画像のニコちゃんマークを書いてあげます。


本来であれば、赤井秀一の自己解釈とは完全に異なる行動です。

元気だせよとニコちゃんマークをかいてあげるなんて、沖矢昴でもやらなさそう。

やるとすれば、注文と違うものを届けたウーバーイーツのレビューに低評価と共に😀と打ち込むくらいじゃないでしょうか。

あとがきでも記しましたが、赤井秀一という男は「ありがとう」と言われるヒーローではないだろうと私は思っています。

例えば、何か人の為に行動したとしても、絶対にそれを表面に出すことはない。

原作登場初期の頃は、そもそも人助けすらしなさそうな雰囲気でしたが、

彼のバックボーンがわかった辺りで、なんて難しいやつなんだ!と頭を抱えた記憶があります。


じゃあなんで?という話に戻るのですが、単純な話、

赤井はトリップ以降、完全に休暇モードに入っていると思っていただければと思います。

普段表に出さないやさしさを、零くんの前で引き出してあげたかったとある者たちがいて、それが達成されたことで赤井は元の世界に戻ることができたのです。





そしてこちらが、零くんが赤井のやさしさにお礼を伝えようとしているシーンです。

赤井は「ありがとう」と最後まで言われる前に遮りますね。

気が緩みらしくない行動をしたことに、この時に気が付いているのだと思います。


前編の「たなばた」回で、零くんが短冊に書いた「おもい」と赤井が対極にあるという話をしましたが、それを示したのがこの部分になります。





元の世界に戻る

どちらかわからない線香花火の火の玉が落ちた瞬間、赤井は元の世界に戻ります。

手に線香花火が残っていたことが、これが夢や幻覚ではなかったことを確信させました。


元の世界に戻るシーンは、どうしようかとかなり悩みました...。

はじめは、コナン君の呼び声に目を覚ますというシチュエーションでした。

あの2人の勝負事に待ったをかけるのはコナン君であって欲しいという私の勝手な思いです。

しかし、なにが帰るキッカケになったかはここの解説を読んだ方と私くらいしかわかりませんので、結果的に赤井は私の思い通りになっている訳ですがね!





最後に。


皆さん、本作の中で

4羽の鳥を何度か見かけたのではないしょうか?

まだの方は、ぜひ探してみてください。


そして、私が先程言った

「普段表に出さないやさしさを、零くんの前で引き出してあげたかったとある者たち」とは、誰のことかわかりますか?







最後のシーンで、RX-7の中にいた「彼」は

同じ事件を追い、森の中にいました。


扉を開けたまま........眠っています。

右手には、何が握られていたでしょうか?










それは線香花火でした。


あの世界は2人だけのもので

この物語は、子供に戻った零君と、赤井秀一の楽しい楽しいなつやすみの思い出なのでした。(ここでタイトル回収)


ただ、幼少期の記憶は曖昧なもので

寝起きの降谷零は、おじさんの顔が思い出せなかったみたいですね。




ということで、私が書き残したかったことは、ここまでになります。

ここまで読んで下さった方で「私が思ってたのと違ってた...!;;」となった方、

決してそれを悪いことと思わないでくださいね!

これは答え合わせではないので、

ソース串カツもうめぇけど、味噌串カツもうめぇな!という感覚で楽しんでいただけると幸いです。二次創作の醍醐味!


ではでは、お粗末様でした!






「ここだけなつやすみ!」


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次回は5/5のインテックス大阪にて、

沖矢昴と安室透のほのぼのクッキング本、グッズを予定しています。

レシピも掲載するので、何卒よろしくお願いします!



卯月きょー




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